がん登録について

院内がん登録業とは?

日本のがん登録には、各病院が実施する院内がん登録、自治体が実施する地域がん登録、学会等が実施する臓器別がん登録などの制度があります。登録により集められたデータは、全国及び都道府県におけるがんの発生や死亡の状況の把握や 原因の解明、都道府県、二次医療圏及び各病院のがんの種類毎の治療成績(5年生存率等)の把握や治療法別の治療成績を比較分析するに用いられます。このため、がん登録はがん医療水準の評価分析や今後のがん対策を進めるに当たって重要です。そこで厚生労働省は、院内がん登録が整備されていることを都道府県がん診療連携拠点病院の指定要件にしています。その指定要件としては、各都道府県がん診療連携拠点病院に対して、院内がん登録の情報を国立がん研究センターがん対策情報センターに毎年報告することを義務づけています。

岡山大学病院では平成16年10月1日以降に岡山大学病院でがんと新たに診断された患者の皆さまを対象に登録を行っています。がん患者の方々のデータ(診断年月日・診断名・進行 度・組織診断名・受けた治療の種類など)の集積・分析・管理などの業務を遂行しています。

院内がん登録で扱われる情報は、がんの診断や治療や予後に関する情報です。これらは究極の個人情報であり、厳重に保護されなければなりません。そのため、岡山大学病院では「院内がん登録における個人情報保護及び利用に関する要領」を定めて運用をおこなっています。一方、院内がん登録で得られる情報が活用できれば、診断の過程や、様々な治療法の成績などを正確に把握することが可能となり、医学と医療の進 歩に大きく貢献できます。

全国集計された院内がん登録情報を診療・研究に活用する際の申請から登録部会での審議・承認に至るまでの手続き、利用終了時の手続き(資料の返却または消去)を運用・実践しています。このように、岡山大学病院は、がん登録情報を厳重に保護したうえで、その診療・研究への利活用に配慮しています。

がん登録で得られる情報は、がん診療とがん研究、そしてがん対策を効果的に行ううえで欠かせないものです。今後、院内がん登録を徹底して地域がん登録をはじめとするわが国のがん医療政策に貢献するほか、岡山大学病院のがん医療の自己評価にも反映させていきたいと考えております。皆様の ご理解とご協力をお願い申し上げます。

※当院の院内がん登録は国立がん研究センターがん情報対策センター主催の研修会を受講した専任スタッフが行なっています。

部位別登録患者数